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2011観劇記録②

で、昨日は『劇王Ⅷ』の決勝戦だけ観戦に。
何気に劇王、初観戦です。

決勝三つ巴戦は、
オイスターズの平塚直隆さん、
北海道から参戦の納谷真大さん、
劇王三連覇の鹿目由紀さんの3作品。

先に結果を明かすと、観客票の大差による、鹿目さんの防衛四連覇でした。
愛知・名古屋のトリプル選挙とぶつかった今日の決戦もなかなか見応えあるものでした!

■平塚直隆『お昼』

相変わらずの素っ頓狂な会話と不条理さ。
ストーリーは説明すると野暮なのでしませんw
不条理な状況に抵抗し続けていた主人公が、いつのまにかその不条理の中に取り込まれてしまう、という大きな流れはいつもと変わらないのだけど、
今回は、その取り込まれ方と、ラストにふっと現実に戻るさじ加減が、本当に巧みだった。
いつもなら、あれ、そこで不条理に負けちゃうの?!というところが、今回は見てる方すら、あれ、間違ってるのは私たちの方か?と思えてしまった。山田マキオさんのなせる技だったのだろうか。


■納谷真大『ヒヨウリイツタイ』

まず舞台装置のオセロ盤と照明で綺麗に染まる背後の紐のれんに惚れる。
劇作を評価するものだから演出効果に目をもってかれすぎてはいけない!と思いつつも、ひっぱられた(笑)

オセロを対戦しつづけた夫婦と、ひとりの老人。
老人は実は夫自身で、自分の過去と語り合いながら過去を見つめ返している、
という流れは大変演劇らしくて好み。
言うなればちょっと心情を説明し過ぎだっただろうか。

妊娠した妻が死んでしまう点を「あそこで死んでしまう理由がない」と講評されていたけど、人の死なんてたいがい理由はないよな、などと思った。


■鹿目由紀『溝』

男女の間にある消えない溝、言葉とうらはらの本音が、 「人物」として現れてぺらぺらと本音を話して二人の間に立ちはだかる。
目には見えないけど確かにそこにあるものが可視化するというのが、 これまた演劇的でおもしろい。

ただ講評で「ワンアイデアで、ラストまで想像の域を出なかった」と言われていたのは確かに納得。
あと、はせがわ工務店さんと話していて思ったのですが、
平均台みたいな舞台装置といい、他2人の役者さんより背の高い「溝」役の役者さんといい、「溝」というより「壁」だよな、と。


■投票
こうやって振り返ってみて気づいたのだけれど、
「劇王なのだから、劇作で評価しよう!」と思いながら見ていたつもりだったけど、
投票するか否かをファーストインプレッション(開始1〜2分)で決めてしまっていたということ。
人間本当に単純だ。

■余談
この日会場で一番の笑いを取ったのが、
名古屋トリプル選挙に絡めた、平塚さんの「河村たかしさんに似てるって言われる」発言だったのですが、
市長選の選挙ポスターを見るたびに、「ア、劇王…」と思っていたのはここだけの話です。


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